コラム

「高年収の人」が共通して持っている15の特徴

耳の痛い指摘も、素直に聞き入れる

掲載URL:https://president.jp/articles/-/26114

コラム プレジデントオンライン

高い報酬を得ている人は、他の人とは違う輝きを放っているものだ。いいスーツを着ているとか、笑顔が素敵だとか、高級なバッグを携えているとか、また、話し方が非常にロジカルだとか、そういったことだけではない。内面から醸し出すものもある。その輝きの正体はいかなるものか。彼らから学ぶべきこととは何か――。

 

あなたは、いくつ当てはまる?

経営者も企業に働くビジネスパーソンも、基本的にはその人の能力に見合った報酬を受け取っているはずだ。しかし、実際には仕事の能力差以上に報酬の差が生じている。物事の考え方や捉え方、さらには人間力とでも呼ぶべき魅力によるところが大きいからだ。報酬の高い人たちは、どのような要素を持ち、力を発揮しているのか。その具体的行動や特性を追ってみる。

(1)主体的に働いている

報酬の多い人は「積極的に働き、主体的に仕事に取り組む」結果、気づけば手にする報酬の額が増えている。「結果を出せば、評価は後からついてくる」ことを彼らは知っている。逆に報酬が低い人は、「仕方なく、生活のために働く」意識が強い。

(2)問題意識を持って情報収集と分析を行い、自身の行動に反映している

世の中で起きていることに絶えず関心を持ち、その背景をいつも探っている。またこれから確実に社会に生じる変化にも思いを巡らせ、「なぜだ」「それでどうなる」「そこでどうする」と自問を続け、答えを探す。彼らは、変化対応力に長け、自身のスキルを絶えず高度化する特長がある。

(3)会社にどれだけ利益をもたらしているか、数字で説明できる

今月自分はいくら売り上げたか、どれだけ自社の収益に結びついたか、自分の給与を会社が捻出するにはどれだけの利益を会社にもたらせばよいかといった点を、数字で説明できる。

(4)「作業」でなく「仕事」をしている

「反復するだけの作業」「マニュアル化できる作業」「年齢や経験にかかわらず、時給換算できる作業」でなく、「考えて仕組みをつくる」「これまでなかった新たな価値を生み出す」「専門性を発揮する」仕事をしている。

(5)人に配慮でき、人から好かれる

高い報酬を得ている人は周囲への配慮ができ、利他の精神で動くので、人に好かれ、人が集まってくる。「この人に仕事を頼みたい」「この人と仕事をしたい」「この人の力になりたい」と思わせる魅力がある。同性はもとより異性の心理や消費行動にも目を配り、顧客心理がよく理解できる特徴も備えている。

(6)自分の推薦人がおり、他人から推薦人を頼まれる

企業は、新たな人材を獲得する際に、その候補者について第三者から意見を聞く(referenceと呼ぶ)場合がある。求職者にとっては、こうしたときに推薦人が必要になるわけだが、誰を選ぶかによって、採用の成否が決まることもある。

推薦人になれる人は、推薦する人について能力・人柄・人間性などについて詳細に説明でき、長年互いに好ましい人間関係を築いてきた人に限られる。以前いた会社の上司や同僚などが推薦人になってくれるなら、「立つ鳥跡を濁さず」の例え通り、それだけで信頼に足る人だと推察できる。逆に知人や友人から推薦人の依頼が来ることも、自分が相手から信頼されている証しだ。他人の幸せを願える人物は、世の中には思いのほか少ないものだ。

(7)他者から評価され、直接スカウトされたことがある

前向きに仕事に取り組む姿が他者から認められ、20代のときから何社も直接スカウトされた経験を持つ人がいる。こうした人は結果的によい仕事をして、高い報酬を得ている。実力のある人が仕事を見つけるのは、就職サイトなどではなく、知人からの紹介、そしてスカウトだという事実がある。

あなたは、周囲の人を大切にしていますか?

(8)待遇がよい企業より、多くを学べ、飛躍する可能性を秘めた企業を選んでいる

会社を選ぶ際、待遇がよいことを前提にせず、そこで多くを学べ、将来飛躍できる可能性を秘めた企業を選んでいる。出来上がった企業でなく、これから飛躍する余地の大きい企業を選び、そこで活躍している。

(9)人との縁を大事にしている

誰かに助けてもらうことで自身が存在でき、チャンスがもらえることを経験しているので、人の縁を大事にする。助けてもらった人やチャンスを与えてくれた人のことはいつまでも忘れず、もし恩人の役に立てるなら真っ先に支援しようとする人だ。

(10)尊敬できる大人の忠告を、自ら進んで聞きに行く

助言を与えてくれる人のところには、自ら進んで忠告を聞きに行く。耳の痛い指摘でも素直に聞き入れ、すぐに行動に移せる度量がある。自身で限界をわかっていながら、行動を変えられない人とは、決定的な違いがある。

(11)無駄な支出をせず、「価格」ではなく「価値」を見極めてお金を使う

お金を得る大変さをよく理解している人は、小額であっても無駄なものにはお金を使わない。惰性でモノを購入することがない。だが必要だと判断した場合には、価格ではなく「価値」あるものを選び、高くても支出する。

(12)仕事と遊びの切り替えがうまい

仕事は仕事、オフはオフと切りわけるのでなく、仕事と遊びの切り替えが瞬時にできる。仕事をしているときに、オフに使える情報やヒントに出合えば、すぐに取り入れる。オフタイムでも、仕事に参考になる情報に出合えれば、すぐに自分の仕事に応用する。日ごろから問題意識を持って生きている人には、有益な情報が次々に飛び込んでくる。

(13)社会で活躍している人を、素直に賞賛し認められ

それなりの報酬を得ている人は、社会で活躍している人を素直に賞賛し、認めることができる。反対に嫉妬心から、お金持ちを非難する人は、他者から学べない。「悪いことをしたから、金持ちになった」「金持ちは性格が悪い」といった考えに固執しているため、学習効果が発揮できない。

(14)よく働き、よく遊ぶ

ワーカホリックと思えるほど仕事をしていても、仕事が終わればできるかぎり有意義な時間をすごそうと努めている。仕事も遊びもメリハリが利いているので、人から誘われることが多く、ネットでは出合えない情報を入手している。

(15)人に感謝した数の多さが、その人の魅力と価値につながっている

人によくしてもらったとき、ささいなことにも感謝の言葉を口にする。いつも感謝している対応が周囲の人から好感され、自らが厚遇を受けることにつながっている。人と社会に感謝した数の多さが、その人の魅力となり、その人の価値を形成している。

報酬は、その人の生きざまで決まる

周囲にいる人たちを大事にし、他者の気持ちを察して行動できる人は、出会うべき人と出会い、貴重なチャンスを手に入れている。高額な報酬を手にしている理由は、その人の生きざまの結果にすぎない。

これらの要素を発揮している人と出会ったら、その思考と行動を学び、実践し、習慣化すればいい。その人こそ、あなたにとってのロールモデル(具体的な行動や考え方の模範となる人物のこと)になるだからだ。