コラム

マーケティングのジレンマ・・・No.15-B レットオーシャンばかりの市場の中で、ブルーオーシャンを開拓した企業

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コラム リンクトイン

市場規模に対して企業数が多すぎ、また参入障壁が低い業界ほど、市場はレッドオーシャン化する。外食産業がその典型だ。だが店内飲食(イートイン)以外の方法で、新たな提供方法を生み出した企業はまだ限られている。競争する場所を変えられないか、ぜひ考えなおしてみよう。

熾烈な競争の中で、ブルーオーシャンを開拓した企業がある

競争が激化する日本の市場で、独自にブルーオーシャン市場を創造した企業も存在する。

例えばタイムズ24(パーク24の100%出資会社)が展開する貸し駐車場の「タイムズ24」やカーシェアにいち早く取組んだ「タイムズカープラス」がある。またメルカリ、QBハウス、リクルートマーケティングパートナーズが生み出したスタディアプリ(旧受験サプリ)、オフィスグリコなども、皆が気付かずにいた新市場を生み出した。

ブルーオーシャンを見つけて成功する企業が登場すると、それを真似て参入する企業が必ず現れる。競合企業が参入しても、模倣できない独自の仕組みを備えていれば、その企業は競争優位性を発揮できる。だが参入障壁が低いと、その市場はたちまちレッドオーシャンに転落してしまう。数少ないブルーオーシャンで成功するには、真似されない仕組みをつくり、先行優位性を発揮することに尽きる。

ここで読者は気づいて欲しい。先行優位性を発揮する具体的な方法は、どんなテキストにもその答は記されていないことだ。真似されない仕組みをつくるには、自分たちが「摸倣」せず、独自にその答えを考え抜くしかない。これが難しい・・・