コラム

マーケティングのジレンマ・・・・・No.19 世の中で最もハイリスクな職業に従事している人は、あなたかもしれない

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日本では終身雇用制度が長く続いたことで、どの企業で働いても通用するビジネススキルを身に着けるという意識も取組みも希薄でした。しかし企業が終身雇用制度を維持できなくなり、さらに不況に見舞われた時、今までスキルを磨く準備を怠っていた人にはその代償が待ち構えています。

自分の力だけで、自分の年俸と同額の「収益」を上げることができる給与所得者が、一体何人いるだろう?

アメリカのビジネススクールで、教授から生徒たちに対して、「 世の中で最もハイリスクな職業に従事している人は誰か?」という質問がされた。社会人が大部分を占めるビジネススクールの生徒たちが口にした多くの回答は、『ベンチャー企業の経営者』だった。だが、残念ながらそれは間違いだった。

正解は「企業に雇用されて働く給与所得者」だ。

その理由は、収入源が「ひとつ」しかなく、給与を支払ってくれる会社に何か問題が起これば、その人はワンインカムのため、即座に路頭に迷うことになるからだ。ベンチャー企業であっても、取引先が1社だけという会社はまずない。複数社と商取引しているから、仮にその内の1社に何かあっても、即座に困窮することはない。

月曜から金曜まで9時から5時まで働き、土曜日と日曜日は休める。金額の違いはあれど、ボーナスはもらえる。それなりに厚遇を受けているのに、上司や会社の批判をする人がいる。

自分の力だけで、自分の年俸と同額の「収益(売上ではないよ)」を上げることができる給与所得者が、一体何人いるだろう?

企業名や肩書などなくても、それなりの売上と収益を上げることができる人を、給与所得者はじっくり観察してみるといい。どこにでもいる給与所得者にはない、自分の力で生きていける力を備えた人材であることに、気付くはずだ。

企業がどうなろうと、自身の力で収入を得る力を、今から持てるように取組んでおこう。双六じゃないけど「人生は「定年」で上がり」なんていう時代は、終わったんだからね。