コラム

マーケティングのジレンマ・・・・No.26 今後社会から求められる『ふたつの適性』

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これから主流になってくる仕事は、『発想力と感性が要求される知的労働』と『対人関係性が重視され、会話力と心遣いが要求されるサービス労働』のふたつに修練されていくといわれます。

構造変化の中で、これから主流になってくる人間の仕事

日本で製造業が最も盛んな時には、生産現場のように、機械を相手にする仕事が数多く存在していました。ヒトとの接触ややり取りが苦手でも、機械を相手にする仕事なら苦にならないという人材は、この分野で活躍することができました。経済のグローバル化で、生産拠点が国内から海外に移転し、機械を相手にする仕事は急速に減少していきました。この傾向は日本だけでなく、アメリカやヨーロッパでも同様で、失業率が高いという問題も共通しています。

こうした構造変化の中で、これから主流になってくる仕事は、

『発想力と感性が要求される知的労働』と

『対人関係性が重視され、会話力と心遣いが要求されるサービス労働』

のふたつに修練されていくといわれます。

真面目で口数が少なく、人づき合いが苦手だという人は、世の中に結構存在しています。こうした人たちが、職業を選択する際に間違って『サービス労働』の分野に就職してしまうと、サービス労働に対する適性がないため、とても苦労し、時に「うつ」などを発症する原因になります。

その一方、『発想力と感性が要求される知的労働』は、単に知識の量を競う知識労働(答えがひとつしかなく、暗記力が必要な仕事。創造性やクリエーティビティは発揮されない仕事)と違い、学校では教えてくれないスキルです。偏差値偏重の教育を信じ、大学生の就職人気ランキングの上位企業に入ることをゴールにした職業選択と人生の選び方は、これから意味を持たなくなる可能性があります。

どの会社に入社するか、あるいはどんな企業に転職するかを考える前に、次の二つについて自問する必要がありそうです。自分は『発想力と感性が要求される知的労働』に向いているのか。あるいは『対人関係性が重視され、会話力と心遣いが要求されるサービス労働』に適性があるのか。

この自己診断をしてから、進路を考えても遅くはないと思います。