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マーケティングのジレンマ・・・・No.29 長寿企業の経営者は当面の対策を行いながら、すでに「ポストコロナの経営」について考え始めている

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今回のCOVID-19によるパンデミックで、創業100年以上の長寿企業はどのような影響を受け、またどんな対応策を講じているのか、その調査結果が明らかになりました。

100年以上続く長寿企業の経営者は、「ポストコロナの経営」に向けて動き始めている

一般社団法人100年経営研究機構が主体となり、創業100年以上の長寿企業を対象に、2020年5月8日から5月15日の期間で「コロナショックへの長寿企業の対応に対する緊急調査(回答した企業は95社)」が行われました。

この調査結果を見ると、

「コロナショックの影響は貴社の売上にどのような影響を与えていますか」という問いに、

●10%以上50%未満の減少 38.9%

●50%以上の減少 34.7%

と全体の7割が大きな影響を受けていることがわかります。

つぎに「コロナショックの影響はいつまで続くとお考えですか」の問いでは、

●2年 34.7%

●3年 15.8%

●5年 13.7%

と6割以上の企業が2年以上の影響を想定しています。

この中で注目すべきは、

●コロナショックを社会経済の変化の兆しと捉えている 91.6%

●一時的な出来事 8.4%

となり、多くの経営者が当面の対策を行いながら、すでに「ポストコロナの経営」について考え始めていることです。

また「コロナショックを受けた貴社の対応について教えてください」の問いに対しては、

●販売方法の変更 81.1%

●生産方法の変更 35.6%

●新規事業の立ち上げ 30.0%

●組織の変更 26.7%

●サプライチェーンの変更 12.7%

という回答になっており、対応策を講じることに柔軟な姿勢が見て取れます。

※図表は2020年版100年企業<世界編>「世界の長寿企業ランキング」より、創業100年以上の企業数と比率を転載。日経BPコンサルティングが企業の創業年数が100年以上、200年以上の企業数を国別に調査した結果、日本は共に企業数で世界1位となっています。