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マーケティングのジレンマ・・・No.79 大谷翔平選手の首振り(ボブルヘッド)人形を4万人に無償配布できた、ドジャーズのしたたかな価格設定方法

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大谷翔平選手の首振り(ボブルヘッド)人形を無償で4万人に配布するとは、ドジャーズも随分太っ腹だと思いました。しかしその費用は事前にしっかり計算され、ドジャーズは元を取っていました。

大谷翔平選手の首振り(ボブルヘッド)人形を無償で4万人に配布しても、ドジャーズは元を取っていた

5月16日ドジャースタジアムは大谷翔平選手の首振り(ボブルヘッド)人形を先着4万人に配布することになり、平日にもかかわらず5万3,527人が来場しました。この観客動員数は、今季メジャーで最多です。それもあって試合開始の2時間前に駐車場は満車になり、入場待ちの観客で長蛇の列ができました。

大谷翔平選手の首振り(ボブルヘッド)人形を無償で4万人に配布するとは、ドジャーズも随分太っ腹だと思いましたが、その費用はしっかり計算され、ドジャーズは元を取っていました。ドジャーズは観戦チケットを「ダイナミック・プライシング」にしているからです。

需要に応じて価格が変動する価格設定方法があるからこそ、ノベルティ配布のコストが捻出できているわけです。ちなみに5月16日のチケットは最安値の立見席でも日本円で2万円近くに設定されています。

首振り(ボブルヘッド)人形は当日球場で配布されると、すぐにオークションサイトに高額で出品されていました。希少性の高いプレミアムグッズがオークションサイトに出品されるのは、日本でも同様の傾向です。