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マーケティングのジレンマ・・・No.87 日本は次の時代の解答を必ず見つける

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コラム リンクトイン

日本はGDPでドイツに抜かれ世界第4位になったこともあり、マスメディアは興味本位で日本と日本企業の退潮を時折報道しています。しかしそうした報道に惑わされることなく日本の実体に目を向けると、「世界最強の企業」は今も厳然とこの国に存在しています。

日本の底力を正しく見極めたい

日本はGDPでドイツに抜かれ世界第4位のポジションになりました。しかしそのドイツは2024年の失業者数は過去10年で最多となり、今後1年で失業者はさらに140万人増えると予想されています。

ドイツの景気が急激に落ち込んでいる原因は、高すぎるエネルギー価格と税金(税金と社会保障負担は、EUではベルギーに次いでドイツは2番目に高い)、肥大した官僚主義、労働力不足などが挙げられ、エネルギー政策と難民政策の失敗が大きな負担になっています。

GDPのランキングが変動する中で、一部のメディアは興味を引くために、日本と日本企業の退潮を報道することがありますが、「世界最強の企業」は今も厳然とこの国には存在しています。そこは日本企業が得意とする領域です。

日立製作所は株式時価総額がかつての8,000億円から10兆円に向上し、東京エレクトロンは半導体製造装置などの分野で世界で50%以上の高いシェアを誇ります。工場の自動化デバイスなどのキーエンスは創業から50年で、時価総額で日本第2位の大企業になっています。エアコンで世界トップクラスのシェアを誇るダイキン工業、EVやハイブリッドカー向けのインバーター(電力変換器)で世界シェアのトップを誇るデンソー。世界首位級のタイヤメーカーブリヂストン、工場の自動化に欠かせないNC装置製造で世界トップクラスのファナック。天然ガスが溶解した地下水からヨウ素を分離して生産する伊勢化学工業は国内トップを誇り世界でも約15%のシェアを誇るなど、超優良企業は日本には数多く存在しています。

一部のマスメディアの報道に惑わされず、日本の底力を正しく見極めたいものです。日本と日本企業、そして私たち日本人は次の時代の解答を見つける力を持っていると思います。