マーケティングのジレンマ・・・No.88 後に世界的外食チェーンになる原点は、「エアドローム」という名のホットドック店

アメリカ人の兄弟が5,000ドル(約72万円)の借金をして始めた、「エアドローム」という名のホットドッグ店が、現在では世界で展開する外食チェーンの原点です。この外食チェーンではあのジェフ・ベゾスさんも働いた経験があります。その外食チェーンとは・・
単純に見積もってアメリカ人の8人に1人が、この企業で働いた経験がある!
1930年代にリチャード・マクドナルドとモーリス・マクドナルド兄弟が5,000ドル(約72万円)の借金をして始めたのが、カリフォルニア州モンロビアに「エアドローム」という名のホットドッグ店でした。
1940年にカリフォルニア州サンバーナディーノ移転した際、「マクドナルド・バーベキュー」と店名を変え、続いて1948年に商品構成の見直しを図り、ハンバーガーとフライドポテトの店として新たに出発しました。これが現在世界的な大企業に成長した、マクドナルドの原点です。
マクドナルド初のドライブスルーは、1975年にアリゾナ州シエラビスタで生まれました。近くには米軍基地がありましたが、兵士達はセキュリティ面の問題から軍用車から離れることが許されていませんでした。そこでマクドナルドはドライブスルーを採用し、兵士達はクルマに乗ったままでハンバーガーを買えるようになったとされています。
全米で14,000以上の店舗数を誇るマクドナルドは、単純に見積もってアメリカ人の8人に1人が「マクドナルド」で働いた経験がある計算になるようで、Amazonの創設者のひとりで現在会長のジェフ・ベゾス氏も「マクドナルド」で働いた経験があります。
2012年に歴代最年少でジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人社長に就任した日色 保(ひいろ たもつ 1965年12月11日生まれ )さんが転職し、上席執行役員から日本マクドナルド社長兼CEOに就任、そして2021年3月26日に日本マクドナルドホールディングス代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)に就任しました。
同社では本社スタッフも全員が店舗で研修を行うのですが、日色さんは「飲食業は初めてなので研修はしっかりやりたい」と自身の意向を伝えたところ、およそ4カ月間の研修スケジュールが組まれたそうです。初心者バッジを付けて店頭に立ち、経験を積んだ主婦や高校生から毎日仕事を教わる日々が続いたようです。混み合う昼食時にレジ打ちを間違えて、顧客からと舌打ちをされたこともあったということです。