価値のジレンマ・・・・No.36 モテる人が結婚しないと、未婚率が高まる?!
独身研究家でコラムニストの荒川 和久さんは、「働きアリの法則」は人間の恋愛にも共通するとして「恋愛強者3割の法則」を唱え、その割合は「3:4:3」だと紹介しています。モテる30%の人たちが結婚すれば、「働きアリの法則」と同様に後に控えている70%の中から次の30%が生まれる善循環になります。しかしモテる人たちが未婚化すると、後に控えている70%の人たちの未婚率が高まると指摘しています。
「恋愛強者3割の法則」での構成比は「3:4:3」
「働きアリの法則」とは、とてもよく働く20%のアリが80%の食料を集め、その構成比はとても働くアリが20%、普通に働くが時々サボるアリが60%、そして働かないアリが20%で、「2:6:2」になるという概念です。注目したいのは、とてもよく働いている20%のアリを間引いても、残った80%の中から新たに20%がまたよく働くアリになり、全体としてのバランスはつねに保たれているという点です。
独身研究家でコラムニストの荒川 和久さんは、この法則は人間の恋愛にも共通するとして「恋愛強者3割の法則」を唱え、その割合は「3:4:3」だと東洋経済オンラインのコラムで紹介しています。(ちなみに荒川さんは出生動向基本調査から18歳~34歳未婚者のうち「婚約者がいる」「異性の恋人がいる」の結果を集計分析してこの考えに立脚しています)
モテる人が30%だとしても、彼らが結婚すれば後に控えている70%の中から次の30%が生まれてくることになり、相対的に30%を維持して循環していきます。この理想的な循環モデルが機能するためには、モテる30%の人が早く結婚する必要があると荒川さんは指摘します。そうなれば、後に続く70%の人たちにもチャンスが回ってくるからです。実際に1980年代まではこのサイクルが上手く循環していたそうです。
ところが最近はマッチングサービスが登場して出逢う機会が増え、モテる人たちが結婚を選ばず独身生活を続けるため、循環しなくなったと荒川さんは分析しています。モテる人が結婚しないと、その後に控えている70%の人たちの未婚率が高まるという指摘です。この点について、あなたはどう考えるでしょうか。