価値のジレンマ・・・・No.41 男性への批判は容認され、女性への批判はバッシングを受ける
コラム
リンクトイン
なぜ男性への批判は増幅し、放置されるのか。それは男性たちの多くがそうした論調に対して声を上げて批判せず、静観しているからのように思えます。
なぜ男性への批判は増幅し、放置されるのか?!
女性を怒らせると、SNS上では大変なバッシングになります。SNSは生活者の感情増幅装置なので、わかりやすい「批判対象」が生まれると集団リンチ状態になる場合があり、これがマスメディアにも拡大していきます。
その一方、オンラインニュースやネットのコラムには次のようなタイトルや言葉が飛び交っています。
「昭和オジサンたちのあり得ない社内政治」
「おっさんたちは危機感が圧倒的に足りない」
「おっさんたちは既得権益集団」
「どこの職場にもいる困ったおじさん」
「結局、企業は男社会」
「昭和ノリのおじさん社員に迎合して出世した女性管理職の皮肉」
「働かないおじさん」
「シニア社員が異動してくると迷惑だから、辞めてほしい」
これがもし、主語を女性に置き換えたタイトルになった記事やコラムがあれば、ほぼ確実に炎上しバッシングを受けるはずです。
なぜ男性への批判は増幅し、放置されるのか。
それは男性たちの多くがそうした論調に対して声を上げて批判せず、静観しているからのように見えます。
静観しているからとはいえ、男性たちにはそうした論調への不満や不快に感じる気持ちは次第に蓄積しています。この点をマスメディアやSNSは踏まえておかないと、どこかでマグマが溢れ出るリスクがあります。