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価値のジレンマ・・・・No.42 幸せは、人に分けても減ることはない

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「楽しく生きよう」と行動していると、人に好かれて新たな出会いや縁が生まれ、チャンスが訪れる機会が増えます。これが幸せに生きる条件のようです。逆に「自分は不幸だ」という思いを抱えて生きている人を、好ましく思ったり、好きになったりする人はいません。ここに大きな違いが生まれるようです。

人が幸福になった時、心から共に喜んであげられる人は、何より価値のある存在だ

「楽しく生きよう」と考えて行動して、日々を過ごしていると、新たな出会いや縁が生まれ、チャンスが訪れる機会が増えます。逆に「自分は不幸だ」という思いにとらわれている人を、好ましく思ったり、好きになったりする人はいません。

幸せそうに生きている人は、人に好かれます。

人が悲しんでいる時、悲しみを共有してくれる人はたくさん存在します。また家庭や仕事がうまくいっていない時に、励ましてくれる人も大勢います。ところが苦労を重ね、人生で成功すると、これまで励ましてくれた人の多くは去っていきます。人間関係に上下の関係をつくる人は、相手が不幸な間は自分が上の立場でいられので、親切にできます。しかし相手が成功すると、自分の立場が下になったような気がして離れていきます。また多くの人は現状維持を好み、変化を嫌います。そのため自身の立場が揺らぐことが好きではないという背景もあります。

人が喜びを感じ、幸せが訪れた時、心から祝福できる人は非常に限られます。人が幸福になった時、心から共に喜んであげられる人は、何より価値のある存在です。

幸せは分けても減りません。

「一本のろうそくで何千本ものろうそくに火を灯すことはできますが、それで一本のろうそくの火の命が短くなるわけではありません。幸福も分かち合うことで減ることはありません」と釈迦は指摘しています。

幸せとは、知識や笑顔と同様に、分かち合っても減ることのない存在です。アランの幸福論ではないですが、「幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになれる」のだと思います。