コラム
リンクトイン
頻繁な投稿と閲覧を行うと、悩みや抑うつの症状が現れるSNSが明らかになりました。その原因は、特有の投稿傾向にありました。
自身の優位性を無意識にアピールする投稿は、他人との比較によって相手に嫉妬や羨望を生じさせる
東京都健康長寿医療センター研究所の桜井良太先生たちが行った研究結果によると、若年層から高齢者までほぼ全世代がSNSを利用しており、中でもLINEが最も利用されていました。また年代に応じて利用するSNSは異なり、主観的な幸福度に影響があることがわかりました。
主観的な幸福度は、若者はInstagramの閲覧、中高年はFacebookへの発信、高齢者はLINEでのやり取りとに、それぞれ相関関係がありました。年代に応じてこれらのSNSを利用することは、メンタルへルスにとって好ましいという結果です。
しかしTwitterは頻繁な投稿と閲覧に関連して、悩みや抑うつの症状が現れる傾向があり、特に匿名アカウントによる誹謗中傷が問題視されました。これは特に中年層と高齢者層に相関がありました。
SNSが普及する以前は、会話する範囲は学校の仲間や友人、同僚などに限られていましたが、SNSではネットの先に何十万人もの閲覧者がいます。InstagramやFacebookは総じてメンタルに良いとされていますが、自分の優位性を無意識にアピールする投稿は、他人との比較によって相手に嫉妬や羨望を生じさせる可能性があるため、自己管理が必要だとも同研究では指摘しています。