価値のジレンマ・・・・No.8 どんな副業ができるかで、自分の価値と能力が把握できる
自分にはどんな副業ができるか考えると、自身が持つスキルはどれだけの価値と対価が得られるかがわかります。
自分の価値と対価は、副業を始めてみればわかる
副業には5つの種類があります。
ひとつ目は労務の提供型副業です。基本的に誰にでもできる仕事で、報酬の多くは時給換算です。この副業は労働時間を長くしないと、手にする報酬は増えて行きません。成果報酬型のUbereatsがその典型です。
ふたつ目はサイトを使った物販の副業です。自分がつくったモノ(例えば装飾品・バッグ類など)を自分のサイトや企業の販売サイトで販売する方法です。ハンドメイドとはいえ、素人レベルの作品では売れません。またせどりと呼ばれる転売は、商品を安く仕入れてサイト上で高く売る方法ですが、方法を間違うとモラルが問われてきます。
三つ目は、広告収入による副業です。代表例がYouTuberです。YouTubeパートナープログラムに申し込み、審査に通れば広告が掲載され、広告掲載回数に応じた手数料が報酬になります。「広告掲載に適したコンテンツのガイドライン」に沿った内容にする必要があります。
YouTubeで収益を上げるための条件を見ると、
●直近12ヵ月の総再生時間は4,000時間以上
●チャンネル登録者数は1,000人以上
が目安で、平均的な広告収入は、1再生=0.1円といわれてます。(2020年12月現在)
ライブ配信プラットフォームの配信者になるライバーという方法もあります。ライバーの収入は投げ銭というファンから直接収入を得る方法です。
四つ目は、自分がこれまで磨いてきた専門性を提供する専門能力提供型副業です。この場合の報酬は提供する専門性とその効果によって対価が決まります。クライアントと請負契約を結んで直接取引をする場合と、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングを通じて取引するケースとがあります。
前者の場合にはクライアントを自ら開拓する営業力が不可欠ですが、提供する能力によって報酬の金額は大きくなります。
後者の場合は、専門性に乏しい人材(素人)が応募することもあり、法人やプロの場合と違い、その報酬は低くなります。
例えば、
●データ入力、単純なコピー・ペースト作業は1件1,000円〜
●文字起こしなら60分 2,000円〜
●ライティングなら1文字0.5円〜
●Webデザインで、店舗ロゴやチラシの作成なら10,000円〜、動画編集なら5,000円〜、企業HPの作成なら20,000円〜 程度からです。
このレベルの金額で受注していては、その収入はしれていますし、とてもプロの仕事とはいえません。
五つ目は、投資という副業です。手元に資金があれば、投資で収入を得る方法です。株式投資、FX投資、暗号資産(仮想通貨)投資などがありますが、資産を減らすリスクがあるため、専門性とリスク管理が不可欠になります。
自分にできる副業を考えると、自身が持つ能力はどれだけの価値と対価が得られるかを把握できます。