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価値のジレンマ・・・No.71 日本はソフトパワーの面でも地球上で最も称賛される国になった

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日本はこれまでのモノづくりに加え、ソフトパワーの面でも地球上で最も称賛される国になったことが、アンホルト・イプソスの年次調査「アンホルト・イプソス国家ブランド指数」で明らかになりました。

国家ブランド指数で、日本は2023年に60カ国中1位になった

アンホルト・イプソスの年次調査「アンホルト・イプソス国家ブランド指数 (NBI: Anholt-Ipsos Nation Brands Index)」は、世界各国の認識を測定してきました。この国家ブランド指数で日本は2023年に60カ国中1位になり、アジア太平洋地域で初めてトップに立ちました。ドイツが過去6年連続で1位を守ってきましたが、日本は2019年に5位、2020年に4位、2021年に3位、2022年に2位、そして2023年には1位と、着実に順位を上げてきました。

日本の順位は軒並み向上し、6つの指数すべてにおいてトップ10入りを果たしています。特に「輸出」の指標において引き続き強さを見せており、科学技術への貢献、クリエイティブな場所であること、製品の魅力という3つの属性すべてにおいて1位を獲得しています。また、日本は「人材」と「観光」の指標でも高い評価を得ており、「雇用可能性」と「活気ある都市」でも高い評価を得ています。

「国の国際的なイメージは、貿易、観光、投資、人材を惹きつける力に大きな影響を与えるだけでなく、世界と未来を形作る地政学的な潮流の兆候としても重要だ」と、国家ブランド指数(NBI)の創設者サイモン・アンホルト氏は述べています。

さらに「日本が今、地球上で最も称賛される国になっているという事実は、ドイツとアメリカを除けば、このポジションに到達した最初の国であり、世界のソフトパワーバランスが目の前で変化していることを裏付けている。新しい秩序の時代、2023年アンホルト・イプソス国家ブランド指数は、アジアの世紀が幕を開けた紛れもないサインだ」とも言及しています。

トップ10のランキングを見ると、イギリス、アメリカ、オーストラリアは順位を上げ、イタリア、フランス、スウェーデンは順位を下げました。

ドイツは2016年以来の2位になり、フランスは5位から8位に転落して史上最低の順位となっています。